税理士の顧問料の内訳は?

2019.08.21

会社様からの相談で顧問料無し、決算料のみで業務を行ってくれる税理士さんを紹介して欲しいという依頼を受けることがあります。

また、顧問税理士さんに払っている顧問料が何故必要か分からないという話を会社様から聞く事も多いです。

今回は顧問料の役割について紹介しようと思います。

顧問料の内訳

では、顧問料の中で税理士が行う業務内容はどういったものがあるかと言うと、

1.会計データのチェック(記帳代行)

2.試算表、月次レポートの作成

3.税務相談

4.定期訪問

税理士事務所によって、内訳は変わりますが、大体上記の4つが顧問料の中で行う業務として提示されている場合が多いです。

1番目の会計データのチェックについて、会社様が会計ソフトへ入力をしていなくて、手書きの帳簿や領収書から丸投げで税理士さんへ記帳代行を依頼している場合は、記帳代行費用を別で請求される場合もあります。

また、定期訪問の回数を削ることで顧問料を値下げしている事務所もあります。

顧問料の中一番重要な業務は会計データのチェック

顧問料の中で一番重要な業務は1番の会計データのチェックです。

前月1カ月分の売上、仕入れ、経費が正確に計上されているかを確認する作業となります。

会社様が入力した会計データと領収書や通帳を付け合わせて計上漏れがないかを税理士事務所がチェックします。

この作業で売上の入金漏れや経費の計上漏れ等が見つかる事もあります。

ここでチェックした数字を12カ月分合計したものが決算の数字になります。

2番目に重要な業務は試算表作成

試算表を作っていない税理士事務所は多いようです。

社長と話していても、「見ても分からないから貰っていない」とか、「銀行から言われた時にしか作ってくれない」ということをよく聞きます。

試算表が無くても、社長自身が有る程度、売上と支払い金額を把握している場合が多いので、必要性を感じられていないのだと思いますが、試算表は社長が感覚的に把握している金額を確認することが出来ます。

試算表にも2種類あり、期首から前月までの合計金額で作成したものと、前月1月分の金額で作成したものです。

私は両方とも作成してもらうことをお勧めしています。

合計金額だけを見ても分からないお金の動きを、月ごとの試算表を並べて見る事で、売上や仕入れ、経費の月ごとの動きが分かるので、売上が少ない割に仕入れ金額が多い月や、経費が異常に多い月等を早期に見つけ、原因を探すのに役立ちます。

試算表をもらっていない会社で、決算の数字を見て、初めて利益が異常に出ていることに気づき、慌てて原因を探しても分からないまま申告を行う等がよくあります。

税務相談、定期訪問は?

税務相談や定期訪問は、記帳のチェックを試算表の作成の2つがないと出来ないです。

税理士さんが税務相談を受けようにも、前月までの数字の推移や会社、社長の現状が分からなければ、的確な提案は出来ないです。

例えば、全く利益が出ていない会社から「税金対策で保険に入りたい」と相談を受けたとして、会社の現状を把握しないまま了承する税理士さんもいます。

定期訪問も同じで、数字が分からなければ、話すことがないので、記帳のチェックが出来ていなければ訪問も出来ないです。

顧問料の内訳が何故曖昧なのか?

顧問料は払っているけど、会計データを半年に1回とか決算の時にまとめて送っている、毎月訪問のはずが税理士側の都合で来ない時がある、試算表を出して欲しいと依頼しても断られたという話を聞くことは多いです。

一昔前まで報酬規程というのが税理士会の中にあり、顧問料も会社の売上によって決められていました。

この規程の問題は、金額は決まっているが、その費用の中で何をするかは税理士任せになっていたので、何をしないといけないか分かっていない税理士は多いです。

顧問料の中で何をしてくれますかと聞いても顧問になる費用ですとしかいえない税理士もいるくらいです。

まとめ

毎月、税理士さんに依頼している業務内容と顧問料が釣り合っていない会社様は多いです。

もし、顧問料が高いと思われるなら、税理士事務所に内訳を確認される方がいいかと思います。

金額の説明が出来る税理士さんなら、顧問料を下げる方法を提案してくれます。

費用について何も考えていない税理士さんはその説明が出来ないので、払い過ぎている可能性がありますので、ご注意下さい。

 

 

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